長い題名で申し訳ないですね。「Fマウントレンズ側にあるストッパーの重要性について聞いた話」です。長い題名で申し訳ないです。
Fマウントの回転向き
ニコンカメラとニッコールが採用しているバヨネットマウントには、他のバヨネットマウント(EFマウントやKマウントなど)と決定的に異なる点があります。それは回転向きです。順ネジ方向が多い中、ニコンのそれは逆ネジ方向です。つまり、ペットボトルのフタを開ける向きに回してレンズを取り付け、フタを締める向きに回してレンズを取り外します。他ブランドからニコンに乗り換えた人がまずつまずくところですね。逆に純粋なニコ爺(?)が他マウントを使うと真っ先にこの壁に当たります。
回転向きの決定
回転向きは、レンズのバヨネット爪に備えられたストッパーによって一意に決められています。このでっぱりがボディ側の爪に当たることで回りすぎないようにしていますので(おそらく位置合わせは別)、これがないと必要以上に回せ続けてしまいます。ボディにもバネがついていますが、これはレンズとボディを密着させるためのものでしょう。
ストッパーの必要性
「カメラを壊す悪魔のサンニッパ」なるものがあったとFFさんから聞きました。そのレンズは、着脱時に通常回るはずのない順ネジ方向に回ってしまい、それによって絞り連動機構や解放F値伝達機構を損傷、最悪の場合レンズがボディから取り外せなくなる、というものです。
ジャンク品のレンズを手持ちのカメラに装着して動作確認する際に「壊れても大丈夫ですか」と聞かれることがありますが、その言葉の意味がやっと分かりました。まあストッパーがない(外れている)レンズは見たことがありませんが、念の為確認しておくと良いでしょう。