こんにちは。お久しぶりです。
FTを衝動買いしてからだいぶ経ってしまいましたね… そろそろまとめておきます。
スペック
135フィルム用(ライカ版)マニュアルフォーカス一眼レフカメラ
機械式金属幕縦走りフォーカルプレーンシャッター B,1″~1/1000″ (1/250″以上の高速シャッターで中間速使用可 全速マニュアル操作) 同調速1/125″
ニコンFマウント系・(開放F値手動入力)旧連動方式(爪のあるニッコールレンズで露出計連動、絞り環のあるFマウントレンズすべてが絞り込み測光が使用可。固定絞りでなく且つ絞り環のないレンズは使用不可)・ミラーアップ可・被写界深度確認可
露出計連動(平均測光・指針中央合致式マニュアル露出)(使用電池:MR-9 1コ・底蓋)
出で立ち
流れとしてはNIKKOREX Fの後継機にあたりますが、クイックリターンミラーや露出計を内蔵しているためより撮りまわしの良いカメラになっています。露出計の無いNikomat FSと同時発売。
操作・使い勝手
基本的な構造はNikomat FTNと変わらない(正しくは、FTから変わっていない)ので割愛します。書くことがほとんどなくなってしまいますがね。スペックのところで太字にしてあるのがFTNで改良された点です。
Nikomat FTの最大の特徴は開放F値手動設定式の旧連動方式にあります。まだ開放F値半自動設定方式、いわゆるガチャガチャの登場前のため、レンズ交換をしたら開放F値を手動で設定せねばなりません。まあ仕方ないね。
また、ファインダー内表示が寂しく、撮影F値はおろかシャッタースピードも確認できません。ファインダー内にある情報は露出計(ハイキー/適正/ローキー)のみ。潔い切り捨てようですが、撮影の際にはいささか不便だと思います。こんなところでもやはり改良版のFTNに軍配が上がることになります(FTNではファインダー内でSSを確認可)。
細かいことになりますが、FTNで可能になっているレリーズアクセサリAR-1等の装着はレリーズ部の専用のネジが省かれているため使用不可です。AR-1使いとしては少し悲しい点かもしれません。FかF2かFTNかEL買いましょう。
あとがき
衝動買いした時にも書きましたが、(1本のレンズをひたすら使い倒すならまだしも)使い勝手は間違いなくFTNの方が上です。そこそこな理由でもない限りわざわざFTを使うことはないと思います。それでも、腐っても機械式ニコンです、あきらかに強い。おかしい。どうしてジャンクで落ちてる半世紀前のカメラが元気なんですかね!?希少価値もそこそこ高いですし、あなたの防湿庫に資料として動態保存として置いておいてあげてもいいかなと思います。