リトルニコ爺の手記

わかばだいとかいうハンネでTwitterをやってる人が昔やってたYahoo!ブログから引き継いでリスタートした沼みの深いブログ。

使用雑感:ふわっとソフト&ソフトフォーカスフィルター

trains552259.hatenablog.com

前回取り上げたソフトフォーカスレンズ/フィルターを実写で試してみたので、感じたことをざっくり書いてみます。

千夜一夜のソフトフィルター回の作例がブツ撮りだったので真似して自室でブツ撮りです。カメラ撮っても面白くないのでユーフォニアムを。ちなみに光源はSB-600でTTL測光・天井バウンスです。

 

ふわっとソフト

復習ですが、ふわっとソフトは球面収差を残存させたソフトフォーカスレンズです。つまり俗に言う「絞るとピントがズレる」レンズを、絞ったときのピント面にピントを合わせて撮らなければなりません。しかもふわっとソフトには絞りはありません。こうなると厄介で、AFボディのフォーカスエイドが使い物にならず、フォーカシングスクリーンのマット面でピント合わせを行わないといけないのです。まあちゃんとしたレンズではないので写りを楽しめれば良いのですが、モデルの撮影などには向かないことを注記しておきます。デジタルボディでピントブラケット撮影を行うくらいでちょうど良いです。

失敗例(ピンぼけ)

実際ピント合わせは難しいですね。

作例1
Nikon D600 + ニコンおもしろレンズ工房 ふわっとソフト 90/4.8
f/4.8 1/60 ISO200

ソフト量はかなり多いです。右上に関しては奥にある管のフレアが手前にあるピストンを覆うように出ています。

 

ソフトフォーカスフィルター Soft1/Soft2

ふわっとソフトの焦点距離は90mm、F値はF4.8なので、手持ちで近いスペックのAI Micro 105/4Sをマスターレンズに選びました。ふわっとは解放固定なのでこちらも解放で。ふわっとと異なり球面収差によらないソフト効果なのでピント合わせはとてもしやすいです。フォーカスエイドも効きます。なおソフト量は1<2です。

作例2
Nikon D600 + AI Micro 105/4S + Soft1
f/4 1/60 ISO200

作例3
Nikon D600 + AI Micro 105/4S + Soft2
f/4 1/60 ISO200

ソフト量はふわっとと比較すると小さいですが、楽器表面の質感はちゃんとベールをかけたように柔らかい写りになっています。解像感も落ちすぎていない感じがします。このくらいの高い拡大率ならふわっとの方がソフト感が強くていいですが、人物とかやや引き目で使うならばこちらのほうがちょうど良いと思います。

 

おまけ1 ぐぐっとマクロ

ふわっとを出すということはぐぐっとを出すということなので撮ってみました。

ちなみにですがぐぐっと/ふわっと(及びどどっと)はφ=52なので、ぐぐっとにソフトフォーカスフィルターを使うこともできます。使い所はないですが。

作例4
Nikon D600 + ニコンおもしろレンズ工房 ぐぐっとマクロ 120/4.5
絞り開放固定 1/60 ISO200

 

おまけ2 AI Micro 105/4S

フィルターのマスターレンズで。精度が厳しかろう(cf.第五十二夜)トリプレット系ヘリヤー型を分解した(カビを取りました)ので本来の写りではないかもしれない点ご了承ください。

作例5
Nikon D600 + AI Micro 105/4S
f/4 1/60 ISO200

画面下から上へスクロールするとソフトのかかり具合が分かりやすいと思います。ぜひ参考にしてください。