リトルニコ爺の手記

わかばだいとかいうハンネでTwitterをやってる人が昔やってたYahoo!ブログから引き継いでリスタートした沼みの深いブログ。

はじめてのコミケ ~サークル参加ルポ~

前々回の最後にしれっと宣伝してましたが、コミックマーケット101にサークル参加してきました。サークルとして参加したのは初めてなので、その軌跡を残しておきます。今後サークル参加を目指す人のために。(そして自分のために。記録が残ってると後々助かるんですよね。)

 

申し込みに至るまで

実は最初は節目のC100に出るつもりでした。しかも本は個人ではなくグループ名義で。みなさんご存じの通り延期になり、本も自分が作って仲間には手助けをしてもらう(作例をもらうなど)という形になりました。

こうなった一番の原因はリーダー不在だと思います。引っ張る人がいないんだから前に進むわけがないんですよね。あとメンバーの誰もサークル参加したことがないので進め方がわからなかったっていうのもあります。まあ仕方ない……

最終的には誰かが申し込まないといけないので、よほど慣れているわけでもないなら一人で最初から最後までやり切るのが一番いいのではと感じました。まあスペース代を一人で負ったのはちょっと痛かったけどね……

完成したサークルカット

サークルカット制作は地味に手間取りました。ホームページからテンプレートを落としてそれを加工していくわけですが、カメクラはRAW現像はしても加工なんて日常的にしないので、どのアプリを使えばいいのかすら分からず、それはもう…… 本当はクリスタとか使った方がいいんだと思いますが、そんな余裕もなくフリーソフトGimpを使ってなんとか間に合わせました。写真はメンバーにいただきました。ちなみにサークルカット制作の時点ではどんな本を作るか決まってませんでした。だから曖昧なことを書いてるわけです。

 

当落通知

当落速報のメールアドレスを設定し忘れてたので一足遅れて当選を知りました。ちゃんと確認しておこうね。そのあとの予定に結構影響するから。

あとコミケWebカタログはもう少しスマホで見やすくしてほしいですね……

 

誌面作成・入稿

新刊表表紙

これが一番大変でしたね。サークルカットもそうでしたがどのアプリを使えばいいのかわからない!スタートラインにも立てなかったんですよ。そりゃあ焦りますよね。時期的にも大学の繁忙期だったのでまあ焦りました。実際当初の予定より入稿を遅らせています。

使い慣れてるWordを使いました。文面そのものはこのブログ用に書いていたものがあるのでコピペしましたが、ブログと誌面の大きな違いとして、誌面では文量を紙に合わせて調整しないといけないんですよね。小話を挟みながらうまいこと調整しました。校正はしっかりやりました。これは高校時代に係の仕事でやっていた経験が活きましたね。多分同人誌製作も就活の時に言うんだろうなぁ。

作例問題もちょっとありました。今回紹介したレンズの中に自分が持ってないレンズが複数本ありまして。-UD Auto 20/3.5とAI 400/3.5S、あと実用級かという意味でAI 50~135/3.5Sもですね。50~135はすぐ近くに持っている人間がいたので大丈夫でしたが、前2本は少し難儀しました。20/3.5はTwitter上で呼びかけてFFさんにいただき、400/3.5もFFさんにFFさんが借りて作例を撮るということになりました。今回は誌面の都合上作例は2枚だけだったのでなんとかなりましたが、これを枚数増やしてたら…… 入稿までの余裕は多いに越したことはないです。ところで無線綴じなんだから無理に4の倍数ページにする必要なかったってところはあります(カメラ本で無線綴じって微妙?中綴じの本が大勢を占めてましたね体感ですが)。

あと商品購入と入稿は別なんで、先に購入(決済)だけ済ませておくっていうのは手だと思います(今回は校了のメドが立ってから購入し、もう一回チェックしてから入稿しました)。ちなみに僕は遅れながらもなんとか超早割で購入できたので、かなり印刷代を抑えられました。しかも入稿後、印刷所さんの方から写真のメタデータが「ノドにかぶって読みにくくなりそうだから調整した方がよいか」と(電話もいただいたんですが出られず)メールをいただきました。印刷所さんもプロなので、何かあれば連絡をくれますし、柔軟に対応していただけると思います。そういう意味でも早めに入稿した方が絶対に良いです。

印刷作業が早く終わったので(印刷作業開始のタイミングでもメールをいただけます)早くに送っていただけました。大変助かりました。感謝です。

 

当日

服装

まずは服装から。冬コミだからということでかなり気合を入れて防寒対策していったんですけど、そんなに寒くなかったです。人間は一人で40Wくらいの熱源って言われてるらしいですし、コミケってかなり人が多いので、自然にそこそこあったまるんでしょうね。夏はやばいんだろうなぁ…… 調節できるようにしていったのは正解でした。脱ぎ着ができる服装で行きましょう。

入り時間・到着まで

時間についても。8時前に国際展示場駅に到着しましたが、乗車していた車両の9割は国展で降車してましたね。最後尾車両からだと歩いてすぐのところにエスカレーターがあるので良かったですね。ここ以外の駅ではエレベーターとか使ってたんですけど、国展でだけは使おうと思っちゃいけないです。

道に関しては、周りについていけば何の問題もなく着きます。強いていうならサークルチケットは早いうちに書いておけ、というのと、自サークルのホール番号(今回は東2)は把握しておきましょう。「東V」だけだと迷います無理です。

ちなみに駅出てからの道中でいろいろ配ってます。今回は使い捨てカイロとマスクとウェットティッシュが配布されていました。こういうの地味に助かるよね。夏は衝撃を与えると冷たくなる奴が配られてたっけ。

設営

設営後

スペース到着後はまず見本誌の提出。その前に椅子の上にチラシがたくさん置いてあるので、これをしまっておくクリアファイルは用意しておいた方がいいです。見本誌票に書く番号は封筒(スペースに置いてあります)にも書いてあるので慌てずに。

スペースの設営について。クソデカポスターもそれを掲出するものも買ってなかった(間に合わなかったっていうのもあるし金欠だったってのもある)ので昔使ってた譜面台を持っていきました。これが意外とよかったですね。高さ変えられるし、見本誌も掲出しておけますから。でいて机上のスペースをとらない。目線の高さなので目にもつきやすいです。まあ合体申請してて机まるまる一つ分使えたから使えた技ではあります。椅子の前にあったら少し邪魔だし。あとサークル情報を書いた紙はA4の大きさでも十分でした。譜面台のサイズ的にもA4だとちょうどいい。メルカリの「SOLD」風「初登場」表記が目を誘ったのかたくさんの方にお越し頂けました。地名(「東V-41b」など)とサークル名とおしながきはできるだけ大きい文字で明記しておきましょう。

持ち物

(箇条書きにまとめたものを下につけていますのでそちらも参照してください)

続いて持ち物。サークル設営系のものとしては当然同人誌と上記の譜面台・ポスター(?)、あと飾り付け(?)に大量のカメラ。テーブルクロスは持っていきませんでした(というか買えませんでした)が意外になくても大丈夫でした。ここらへんは自己満足なところも大きいです。メインは同人誌ですからね。ちなみに最後のほうは机の上にごちゃっと置かれたカメラを見て寄ってきた方もいらっしゃったので結構よかったんじゃないの?って勝手に思ってます。

ただ小さな棚的なものはあるとよいです。机半分って結構狭いですからね。カルトンは2つもいらなかったです。ただミニレジ的なやつは3,300円も払って買っただけのものがあった気がします。百均のはお札が入らないんですよね。あの空間には来た方の名刺とかを入れておくこともできるので便利です。お札も折らずに入るのは正義。お札を出す方は想像以上にいます。釣銭は500円玉を6枚持っていきましたがこれくらいで丁度でした。最初のほうに来る方は歴戦の猛者なので500円玉を棒金で持ってきてます。こっちまで棒金を用意する必要はないです。500円玉が10枚を超えて手元にある状態になることはありませんでした。ちなみに両替はゲーセンへGO。

椅子に置くクッションも持っていきました。でもそんなに座ってる時間って長くない(僕の場合)のでなくても困りはしないかな。荷物に余裕があるならあってもいいかも。あとはシルボン紙(トレーシングペーパー)。これは人に頼まれて買った本を包んでおくためのもの。百均のA3のが一つあるだけで何かと役に立ちます(B5判まで包めます)。養生テープと普通の紙テープは持っておきましょう絶対に役に立ちます。あとは飲み物と食い物。

ご挨拶

ご近所様との付き合いについて。どこかのタイミングでご挨拶しましょう。お互いに設営終わって落ち着いたころがいいですかね。かなり時間あまるはずですから。途中で帰らない方なら人も途切れた終了15~30分前あたりでもいいかも。こういう時に名刺があるといいですね、新刊の押し付けにならずに済みます。向こうの新刊がこっちのものと同じ価格を設定しているとは限らないですから。まあでも今回はうまくいきました。名刺だけじゃなく首から下げる名札もあったほうがよかったです。自分は無名だからとか謙遜せずに、名札はちゃんと作っておきましょう。

持ち物まとめ

まとめます。

  • 調節できる防寒具(冬コミの場合)
  • キャリーバッグや転がせるもの
  • 準備会からの封筒(サークルチケット・見本誌票 見本誌票は家で貼っていっても良い)
  • クリアファイル
  • 譜面台(紙を立てておけるもの)
  • ポスター・おしながき
  • 小さな棚
  • カルトン
  • ミニレジ
  • 釣銭
  • テープ
  • 飲み物・食べ物
  • 名刺・名札

 

撤収

カメラ島は鉄道島のすぐとなりでした。鉄道島といえば大晦日の三本締め&万歳三唱。結構近くで体感できました。ほかにも一斉点検も3回聴けましたし聖地巡礼感ありますよね。せっかくなら最後までいた方が絶対に良いです。

閉会後間もない会場内に進入するトラック

千穐楽は閉会するなりすぐ撤収作業が始まります。閉会30分前くらいから少しずつ撤収作業初めて大丈夫だと思います。閉会してすぐに後ろのほうにトラックが入ってきてびっくりしました。

帰宅もまわりの流れに乗るのが正解ですね。そんなに混まないですから。

あと大晦日の夜なんてやってるお店限られてるので予約なしでどこかでご飯食べようっていうのは無謀な作戦だってことを頭の片隅に置いておきましょう。Googleマップに騙されるなかれ。

 

カメクラとして

まだまだ青いなって思いました。僕はカメラというよりはニコンというかニッコール千夜一夜物語専攻のオタクなので、他マウントについてはさっぱりなんですよね。結構貴重なお話もあったんですがわからず……ということがちょこちょこありました。もったいなかった。勉強します。でもニッコール千夜一夜物語については誰にも負けないです。そこだけは譲れない。

千夜一夜の人としては、お隣のサークルさんが世界初の135判ズームレンズ「Voigtländer Zoomer 36~82/2.8」を持ってきていたのに、そして今回の新刊でヨンサンパーロクを取りあげているにも関わらず、レンズを持ってこなかったのはかなりもったいなかったなって思いました。640Fに-S Auto 5cmF2なんて持っていくから……(それはそれでよかった)

 

収支

最終的に35部頒布しました。最初から想定外のスピードで出て行ったので正直ビビりました。僕自身は数値目標は立ててなかったというか数字にはあんまり興味なかったですが、売り子に来てくれた親しいFFさんなんかは「10出るだけでもすごいのに」って言っていました。初参加ですからね。ありがたいことに印刷代は回収できました。50部刷って16部余部があって(余部増量キャンペーン中だったらしいです)66部手元に来ましたが、もう半分以上出ています。ありがとうございます。30だったらとうに売り切れてました(一部あたりの単価と総額のバランスと勢いで50にしたんですよね)。弊スペースにいらしてくださった方、ありがとうございました。今後ともよろしくお願いします。