リトルニコ爺の手記

わかばだいとかいうハンネでTwitterをやってる人が昔やってたYahoo!ブログから引き継いでリスタートした沼みの深いブログ。

使用雑感:AF-S DX NIKKOR 35mm 1:1.8G (CCD機と共に)

地味に待ち望んでいたDX標準単焦点が手に入り、いくらか写真がたまってきたのでここまでの感想をまとめてみます。

 

f:id:trains552259:20220409220427j:plain

Nikon D80 + AF-S DX 35mm 1:1.8G

 

型式 ニコンFマウントCPU内蔵Gタイプ、AF-S DXレンズ
レンズ枚数 6群8枚 (凹+変形ガウス
全画角 44°
ピント合わせ SWMによるAF A/Mモード
最短撮影距離 0.30m 撮影距離目盛なし
絞り羽根枚数 7枚(円形)
フィルターサイズ 52mm
指定フード HB-46付属
記事 DX AS RF

諸元に関しては公式も参照してくださいね。

レンズ名に「DX」と入っている通り、DXフォーマット専用設計のレンズです。換算52.5mm。ライカ判用の50mmは実際には51.6mmです(cf.ニッコール千夜一夜物語 第四十九夜)から、概ね同じといったところでしょう。これじゃ狭いという方は1 18.5/1.8をご使用ください。

このレンズの発売が2009年3月で、このころのボディのセンサーはCMOSに代わっていました。そのころの発売です。CMOSになるとボディに歪み(歪曲)補正データが載るようになります(CCDには対応機種がありません)。このことを頭の片隅に置いておきましょう。

 

f:id:trains552259:20220304013034j:plain

作例1:Nikon D40 + AF-S DX 35/1.8G / f/4 1/20 ISO200

「買った」といったばかりですが、こちらは僕が本レンズを買うだいぶ前にFFさんに借りた時の写真です。このレンズはFマウントのAF標準単としては最小レベルですから(これでもデカいというなら1 18.5/1.8をニコワンに付けて使ってください)、小型のボディと併せるとさらに取り回しが良くなります。特にD40は軽量ですから、この組み合わせは最強のストリートスナッパーといえますね。

 

f:id:trains552259:20220303214921j:plain

作例2:Nikon D40 + AF-S DX 35/1.8G / f/3.2 1/40 ISO1600

D40で高感度ですからさすがにノイズが乗ります。この時はゲリラ豪雨に見舞われて、立体駐車場まで逃げてきたんですよね。こういった状況下でも体の前に抱えてなんとか避難することができました。小型軽量設計の恩恵ですね。

 

f:id:trains552259:20220303220211j:plain

作例3:Nikon D200 + AF-S DX 35/1.8G / f/2.8 1/350 ISO200

こちらは最近の写真です。ボディの画素数も上がりました(笑)。このときはFFさんにNikon SP + -H・C 5cmF2をお借りしていたので、本レンズはDXボディと組み合わせて露出計として活躍してもらいました。開放Fが1.8と2に近いですから使いやすかったです。

 

f:id:trains552259:20220303220846j:plain

作例4:Nikon D200 + AF-S DX 35/1.8G / f/2.8 1/45 ISO100

ピントが甘かったですね。適当にやるとこうしたミスが多発します。ピントを像高の高いところに置くとどうしてもこういうことをやってしまいます。この点どこにでも測距点を置けるし全画面でピーキングを使えるミラーレスはすごいですよね。

 

f:id:trains552259:20220304001419j:plain

作例5:Nikon D80 + AF-S DX 35/1.8G / f/1.8 1/800 ISO200

別日ですが、一緒に歩いているFFさんは作例3~4と同じです。またCCDです。こうして見ると、D80はなかなか濃いいい色を出しますね。対してD200は渋めでしょうか?僕はどっちも好きです。

 

f:id:trains552259:20220304002156j:plain

作例6:Nikon D80 + AF-S DX 35/1.8G / f/1.8 1/320 ISO200

f:id:trains552259:20220304002517j:plain

作例7:Nikon D80 + AF-S DX 35/1.8G / f/5.6 1/125 ISO200

川沿いに小さな公園的なものがあるとなんかうれしくなりますよね。あとデジタルカメラは撮影したらすぐに確認できるので露出が取りにくいシーンでも活躍します。

 

総評です。CCDを使っての作例に求めるものではないかもしれませんが、解像感はなかなかだと思います。CMOSでも試してみたいレンズですね。世代的にCMOSで使われることが前提でしょうし。AS入り6群8枚であることからも、「現代レンズ」という感じがしますね。(個人的には光学系に盛んにASが入れられるようになった、概ねAF-S代辺り以降のレンズを「現代レンズ」と考えていて、一つの大きな分水嶺になっているように思っています。)最短撮影距離もライカ判の50単(0.60m→0.45m)より短い0.30mですのでその点でも使いやすいです(まだ足りない!という方はマイクロニッコールをお使いになるか1 18.5/1.8を(ry)。

気になる点ですが、とにかく色が出ます。縦も横も出てるように見えます。デフォーカス部分の軸上色収差は絞り込むことで消えますが、ピント面の倍率色収差はどうしようもないので、高コントラストになる際には注意が必要です。(ただしこれはあくまで大きめのディスプレイで見た際の話なので、A4くらいまでなら目立たないと思います。)また歪曲収差も少しタル型に出ています。CMOS機だと色収差補正と歪曲補正が自動でなされるらしいので、その点でもCMOS機で試してみたいところです(純正ソフトNX-STUDIOで手動で補正をかけることもできます。CCD機のJPEGでもOKです)。後ボケが二線ボケの傾向にありますが、標準単ってだいたいそうなので何とも思いません。

 

要はCMOSで試せという感じの終わり方になってしまいましたね。そうはいってもNikonのCCDボディはみなDX(あるいはそれ以下)ですから、CCDでも使いたいですよね。描写の参考にしていただければ幸いです。

デジタル用F1.8標準単シリーズは、FX(AF-S 50/1.8G (SE))・DX(AF-S DX 35/1.8G)・CX(1 18.5/1.8)と3フォーマットすべてそろっています。値段はFX>DX>CXで最短撮影距離もFX>DX>CXとなっています。大きさも同様ですね。FXに関しては先代のAi AF 50/1.8Dも持っていることですし、ぜひ比べてみたいものです。時間と財力と気力があればやるかも(やらないかも)。乞うご期待。