今回は久しぶりにカメラを紹介していきます。
Nikon EM。僕が初めて使った銀塩カメラです。(もとからカメラはやってましたけど)銀塩初心者にも扱いやすい子です。
出で立ち
1980年にフラッグシップ機F3と同時に発売。デザインはイタリアの工業デザイナー、ジョルジェット・ジウジアーロ(有名どころだとデロリアンをデザインした人)。F3とそれ以降のカメラ(FE・FM系統など例外あり)にはグリップ部に赤い飾り線があるがEMにはない。広く一般向けに売り出された入門機。このカメラと同時にEシリーズレンズも作られた。
操作
操作系は非常に簡単。なぜならEMは絞り優先オートのみ。マニュアルも不可。ただし緊急用の1/90とバルブは機械式で残されている。なので、ASA値を設定してAiレンズを装着、撮影モードダイヤル(?)をAuto位置に持ってくれば、誰でも簡単に適正露出を得られます。賢いね。
ただし、(もちろん)フォーカスは自分で合わせねばなりません。広く見やすいファインダーにはスプリットマイクロが入ってます(たぶん標準搭載)。マット面でもピントの山をつかみやすいです。
ファインダー内にF値の表示はありませんが、SSの表示は非常にわかりやすい指針式(一本)で、露出オーバー(適正露出に対するSSが1000より早い)もしくは低速シャッター(SSが30より長い)の際には電子音で警告してくれます(キャンセル不可)。
使用電池はSR44かLR44が2個。現代でも安定して入手できるのがありがたいですね。一定時間操作(シャッター半押し)がないと勝手に電源が切れるし、シャッター半押しすればすぐに露出計が働きます。指針式だし電池の減りも緩やか。
長くなったので使い方などなどは次回。